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2016年6月29日 (水)

天守閣木造復元 市長のごり押しは止めたが、期限区切った強行はやはり問題

6月市会は天守閣木造復元関連など4議案を継続審査とし、29日閉会しました。
 自民党は、天守閣の木造復元を認めたうえで、完成を市長提案の2020年から、26年のアジア競技大会および27年のリニア開業予定に延期するよう提案しました。
 6月27日の経済水道委員会で河村市長は「アジア競技大会やリニア開業を目途に完成時期を見直しても名古屋市にとって大きな起爆剤になる。ただし優先交渉権者との法的な整備などに時間を要するので決断するのに少し時間がかかる」と答弁し、完成時期を延期させる方向を示唆しました。
 木造復元の完成時期を2026年あるいは27年まで延期したとしても、結局工期は10年足らずです。
 2020年7月までに天守閣を復元する市長案でも、後回しにする石垣工事の完了予定は2024年度ですから工期は8年になります。
 石垣工事から着手するもので手順は変わりますが、自民党の提案は、工期が最大3年伸びるだけです。
 すぐに現天守閣の取り壊しにかかり、木造化を拙速に進めるという点では大差ありません。

 市民アンケートでは、「2020年7月にとらわれずに木造復元を行う」と回答した人が4割と最多でしたが、この回答を選択した人のすべてが、現天守閣の耐震改修を否定したと捉えることはできません。
 まずは耐震改修を行い、将来、建て替えが必要になった時には、コンクリートでなく木造で復元すべきと考えて、この回答を選択した市民も少なくないでしょう。 自民案もリニアやアジア大会の開催時期にとらわれた提案ではないでしょうか。
 市長が強調した、天守閣の耐震性に危険があるというのなら、まず耐震改修を急いで行うことが必要です。 木造復元については、市民がアンケートの民意をしっかり踏まえ、期限にとらわれずに、市民的な議論を行えばよいのではないでしょうか。

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