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2012年5月

2012年5月27日 (日)

市立病院と地域医療を考える

 26日、愛知県社会保障推進協議会のよびかけで、名古屋市立病院と地域医療を守るために取り組んでいる住民運動の交流・懇談会が労働会館内で開かれました。

 緑市民病院、城西病院、守山市民病院の各守る会の方々と社保協、民医連、保険医協会、医療労組のみなさん、そして党市議団からは私というメンバーです。

 私からはレジュメもない雑駁な報告で申し訳なかったのですが、この間の議会論戦(西部医療センターの有料個室問題はあらためて衝撃をもって受け止められました!)と住民運動の課題についての私見を述べさせていただきました。

 この機会を逆手に取り、医療への住民参加を進めるチャンスにしよう、というのが私の問題意識なのですが、どこまでこの問題意識が共有できたかはわかりません。敗北主義、民営化容認論のように感じられた方もいらっしゃったかも知れません。

 しかし、城西病院の地域でがんばってきた太田さんや緑市民病院について積極的に行動してきた中島さんなどの経験をうかがっていると、地域の医療水準、病院運営の水準は住民の運動が決定的だという点にあらためて確信が持てました。とくに住民の医療要求をまとめるとともに、粘り強く開業医や医師会との共同を広げることに執念を燃やして取り組んできたことが市直営でなくなったあとも地域医療を守る大きな力になっています。ここからしっかりと学ぶべきです。

 相手に要求を鋭く突きつける、というよりも、大きな輪で相手を包囲することを、病院を攻撃するのではなく、支え育てる運動こそが求められているのです。共感を広げる運動になってこそ勝利できます。

 守山をふくめて運動はこれからが正念場です。粘り強く、しなやかにがんばりましょう。

緑市民病院では6月21日に指定管理者のもとで初めての住民患者参加の病院運営協議会が開催されます。よいものになるよう見守りたいものです。

会場が満員に 地震・津波を考える党の防災シンポジウム

  27日、日曜の午後、名古屋港ポートビル講堂で、愛知4区の日本共産党の主催で「名古屋南部地域から大震災・津波対策を考えるシンポジウム」が開催され、200人超の参加者に。20120527s

  西田とし子4区予定候補が司会を務め、名古屋大学大学院の川崎浩司准教授、名古屋市消防局の難波伸治防災室主幹、そして私、市会議員の山口清明の三人がパネラーです。

  川崎先生は、まず津波そのものについて丁寧に説明があり、そして地震の揺れと津波の威力について貴重な実験映像などでリアルに見せてくれました。また伊勢湾から濃尾平野まで津波がどうやってきて、浸水域がどこまで広がるかのシュミレーションも。会場からは何度もどよめきとため息が聞こえました。

 難波主幹からは、国と名古屋市の対策が、東日本大震災の教訓を踏まえて、どう進められているか、津波の前の地震対策について、一人一人がとるべき行動についてわかりやすく説明し、参加者が自分自身と家族の防災対策をふりかえるきっかけになるお話でした。

 Photo 二人がパワーポイントを駆使した報告だったので、私はあえて巨大なデジタル標高地図の拡大パネルやNP表示の電柱模型、名港議会で使ったパネルなどを使った報告をしました。港区の防災署名が10万を超えたことを紹介しながら、「防ぐ」「知らせる」「逃げる」の三つの角度から、名古屋港及びその周辺地域の防災上の課題を、議会での質問も紹介しながらお話しました。 

 会場からは質問が切れ目なく続き、時間が足りなくなるほど、とくに障害者や高齢者要介護者などをどう守るのか、液状化をどう考えるのか、などこの地域だからこその質問も多く、答えるのはなかなか大変でしたが、パネラーからの回答およびまとめの発言とあわせて、興味深いやりとりができたのではないか、と思います。

  防災問題への関心の高さをあらためて実感しました。伊勢湾台風の災害を経験したこの地域だからこそ、再びあの悲劇を繰り返さない強い決意で防災問題に向き合いたいものです。名古屋南部の日本共産党の歴史と伝統を踏まえた活動がいまこそ求められています。

 なんども防災問題をお話ししているうちに、防災と福祉のまちづくりがセットなのだということがだんだんと具体的にイメージできるようになってきました。がんばってなんとか政策にまとめあげたいものです。

 シンポジウムを支えてくださったスタッフのみなさん、そして快くパネラーを引き受けてくださった川崎先生と難波主幹、そして最後まで集中して参加していただいた参加者のみなさんに心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。 

2012年5月26日 (土)

緑市民病院を視察 新院長と懇談

 5月25日、指定管理者の運営に移行した緑市民病院を、緑区のさはし議員と訪ねました。診療時間帯におじゃましたのは初めてです。

 駐車場もいっぱい、外来にも患者さんが大勢いらっしゃるように見受けられました。外来診療スペースは、塗装もレイアウトも新しくなり、新スタートをきった病院らしい新鮮さが感じられました。

 指定管理者制度の導入についてjは、公的責任の後退であり、基本的に反対していますが、決定された以上は、市民のためによりよい病院をどうつくるかに知恵をしぼる必要があります。

 神谷保廣病院長は、名市大出身で掛川市民病院の院長(すみません。副院長が正しい経歴でした。ご指摘をいただき、訂正します)を長く務めてきた方で自治体病院をめぐる状況についてもよくわかっていらっしゃる方でした。お話し好きのようで、ついつい一時間近くお話しを聞かせてもらいました。

 人々が集う病院をつくりたい、地域医療支援型の病院として、病院の立ち位置を明確にした病院運営をめざしているとのこと。病院の理念をはっきりかかげて運営しようとする姿勢にはおおいに共感できました。

 地域住民に支持される病院づくりをどう進めるか、その手腕が問われるところですが、お手並み拝見ではなく、いっしょに病院を育ててていく、育んでいく姿勢が私たちにも必要です。6月には住民参加の病院運営協議会も開催されます。

 現場をリアルに見て、市民病院のあり方について、しっかりと新しい局面での議論をすすめていきたいと思いました。

2012年5月24日 (木)

名古屋港にまた軍艦が・・・

 5 名古屋港にまた護衛艦が入港します。今日、抗議の申し入れを行いました。護衛艦は通常の船舶と違い、前の寄港地も次の寄港地も公開しません。そんな艦船を通常の船舶と同様に扱っていいのか?と名古屋港管理組合には抗議してきました。

 入港予定日の朝には、平和団体などと抗議の宣伝行動も予定しています。港の軍事利用は許さない、との声を粘り強くあげ続けていきます。

名古屋港管理組合                                                                

管理者 大村秀章様

2012524日本共産党名古屋市議団団長 わしの恵子

海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」名古屋港入港に関する申し入れ

 海上自衛隊は531日から62日まで護衛艦「ゆうぎり(3,500t)」を名古屋港に入港させ、61日には一般公開も行うことを発表した。

 青森県の大湊港を母港とする「ゆうぎり」は昨年6月にも名古屋港に入港している。名古屋港への軍艦入港が毎年の慣例のように行われることは、商業港である名古屋港の軍事利用につながるものであり、容認することはできない。

 また市民県民の憩いの場であるガーデンふ頭で軍艦の一般公開を行うことは、憲法違反との指摘もある自衛隊の広報活動に他ならず、市民に親しまれる港づくりとは相いれない。

 各国港湾の発展には平和な国際環境が欠かせない。名古屋港の発展にとっては、とくにアジア諸国との平和友好・経済交流の維持・発展が不可欠である。しかし残念なことに、河村たかし名古屋市長の南京事件否定発言により日本と中国、名古屋市と南京市の交流が妨げられる異常な事態が続いている。私たちは過去の侵略戦争と植民地支配がアジア諸国に多大な損害と苦痛を与えた歴史を忘れてはならない。とりわけ港湾管理者には国際的に通用するまともな歴史認識が必要とされている。

 北東アジアをはじめ、国際的にも軍事的緊張を高めるような動きを止めさせてこそ、名古屋港は国際貿易港として大いに発展することができる。日本はいまこそ日米軍事同盟から抜け出し、この地域の軍縮を先頭に立って進めるべきである。毎年のように自衛隊の軍艦を入港させることは名古屋港の発展にとってもひとつもプラスにはならない。

 よって以下の点を申し入れる。

1.        海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」の名古屋港入港を拒否すること

2.        ガーデンふ頭での軍艦の一般公開を行わせないこと。自衛隊への勧誘など乗組員の休養・補給以外の活動に港湾施設を利用させないこと。

3.        港湾管理者として日本国憲法を厳守し、とりわけ憲法9条の不戦・平和の精神をあらゆる港湾行政に貫くこと。

                                    以上 

南京事件討論会その後 

 南京事件の討論会欠席について、関係者にはご迷惑をおかけしました。私の政治的未熟さです。すいませんでした。そのうえで、言わなければならないことは言わせていただきます。

 

藤岡信勝氏の519日付けの声明に抗議する

2012524

日本共産党名古屋市会議員 山口清明

 519日の「南京事件を自由に議論する議員有志の会」主催の公開討論会にパネリストとして招かれた藤岡信勝氏は、当日記者会見を開いて、私が参加できない旨を表明したことに対して、日本共産党は南京事件について一切の発言権を失った、党名古屋市議団が行った市長発言撤回の申し入れを「撤回」せよ、とする声明なるものを発表した。しかし、この声明にはいくつもの事実誤認や問題が含まれており、看過できない。

1.      私がこの討論会へ参加しなかったのは、声明にある「党本部からストップがかかり、不本意ながら出席することができなくなった」からではない。討論会の目的や性格及び内容を慎重に検討した結果、主催者から私に伝えられた「自由に議論したい」との主観的意図を越えて、南京事件の存在そのものを否定する立場から河村市長発言を擁護する行事にならざるを得ない、と私自身が判断した結果である。討論会への出席要請は、私個人にあったもので、日本共産党を代表して参加するよう要請された事実はない。

2.      私が515日に参加しない理由を文書にしてブログで公開しマスコミ各社に届けたことについて藤岡氏は「これは、私が本日記者会見を開くことを知った故の対抗措置だと考えられます」としているが、藤岡氏が記者会見を開くことを事前に知る由もない。報道機関等から欠席の理由を重ねてたずねられたので見解をまとめたに過ぎない。自分の思い込みをあたかも事実であるかのように描き出すのは控えていただきたいものである。

3.      藤岡氏はまた、私が「市長発言を撤回しなければ議論に参加しない」としていることを「詭弁に満ちたもの」と言うが、河村市長は、市議会での私の質問に対し、南京事件の存在を認めた政府見解を「私の意見とほとんど同じ」と認めた。しかしながら「一般的な戦闘行為はあったが南京事件はなかったのではないか」とする220日の南京市代表団への公的な発言を撤回しない。この河村市長の態度こそ「詭弁に満ちたもの」というべきであろう。

4.      今後とも、南京事件に関する歴史学の研究成果に謙虚に学びながら、日本と中国、名古屋市と南京市の友好関係の発展のために力を尽くす。そして、その関係発展のいまや最大の妨げとなっている河村市長発言の撤回を求めてさらに奮闘するものである。

2012年5月22日 (火)

栄のミニボートピア 反対押し切り、推進請願を可決

 16日市議会本会議で、中区栄にミニボートピア(場外舟券売場)の設置を求める請願が、賛成多数で可決されました。

 この間、一度は反対の請願が委員会で可決したのに、議会解散によって、請願が採択されず廃案になりました。出直し選挙後も賛成、反対の請願が数多く出され、総務環境委員会で審議が続いてきました。

 委員会審議の過程で、まず公明党が中立の立場で議論したいと言って反対請願の紹介議員を取り消し脱落、続いて減税日本の多くの議員が同じく反対請願の紹介議員を取り消して脱落、賛成派へと鞍替えしたのです。

 ギャンブル場の誘致にはいろいろなうわさがついて回りますが、少なくとも地元が真っ二つに割れているような状態で建設を認めるわけにはいかないでしょう。

 16日の本会議では討論に立ったのは残念ながら日本共産党だけでした。しかし採択にあたっては各会派の姿勢が浮き彫りになりりました。

 そろって反対したのは共産党と減税日本新生会の二会派、全員賛成したのは公明党、あとはバラバラです。

 港区の議員は、誘致に反対が山口(共)、坂野(自)、棄権が加藤(民)、宇佐美(減)、賛成が佐藤(公)となりました。

 地元住民に深刻な対立を持ち込んでしまったギャンブル場誘致計画は少なくとも一旦白紙に戻すべきです。近隣の医療や教育関係者からも根強い反対の声があがっています。

 田口一登議員の反対討論はたった2分という短い討論時間でしたが、説得力のあるものです。ぜひいちど市議会のホームページで見て、聞いてください。

 市長は住民の声を聞きたいと言いました。まだまだ運動は粘り強く続きそうです。港の苦い経験もいかして、サポートして行きたいと思います。

金環食を体験

20120521s  5月21日朝、宣伝のために駅に行くと、みんな空を見上げています。金環食の始まりです。雲のせいばかりとは言えない薄暗さのなか、雲間から太陽が・・・。雲に日食の影がうつり、太陽の輪郭が見えました。おもわずパチリとシャッターを押しました。曇り空だからこそ撮影できましたが、もちろん直接、太陽を見てはいけません。

 消費税パンフを配りました。いつものチラシよりも確かに受け取ってくださる方が多いようです。消費税増税に頼らなくても、社会保障の充実と財政再建はできる、と呼びかける日本共産党の提言ぜひお読みください。

2012年5月18日 (金)

津波・震災シンポ近づく みなさん ぜひ!

 5月27日(日)午後2時~名古屋港ポートビル講堂にて、地震&津波対策を考えるシンポジウムを開きます。私もパネラーとして参加します。みなさんぜひおいで下さい。

 港区ぐるみで取り組んできた名古屋港の防災対策の強化を署名も10万筆を突破しました。この地域では、南海トラフを震源とする海溝型巨大地震とそれに伴う津波への不安がほんとうに大きいのです。

 シンポジウムは日本共産党愛知4区委員会の主催です。防災対策は右や左の問題と言うより住民の切実な不安と関心にどれだけ誠実に応えるかが各政党に問われています。

 パネラーは

 津波の研究でマスコミも注目する川崎浩司名古屋大学准教授。名古屋駅まで浸水するシュミレーションが有名になりました。海岸工学が専門です。津波防災の第一人者。川崎先生の話だけでも十分に聞く価値があります。 

 名古屋市消防局防災部防災室主幹の難波伸治さん。市の地域防災計画の改定作業をすすめていますが、各地の防災学習会などで地域防災力の向上をよびかけています。名古屋市の取り組みをきちんと知ることができます。

 私もお話しさせていただきます。市議会及び名古屋港の議会でとりあげてきたこと、地域で暮らす人々、港で働く人々の不安と関心にこたえる防災対策とは何か、いっしょに考えてtいきたいと思います。

 コーディネーターは西田とし子さんがつとめます。入場無料、どなたでもお気軽にお越しください。

 名古屋南部の日本共産党は、あの伊勢湾台風の救援活動に全力で取り組んだなかで地域住民の信頼を得てきた歴史があります。歴史的な災害の教訓を踏まえて、新たな災害への備えについて、いっしょに考えましょう。ご来場 お待ちしています。

2012年5月16日 (水)

固定資産税 増税なのになぜ、みな賛成なの?

 臨時議会では、市税条例の一部改正の専決処分について承認を求める議案が提出されました。地方税法の「改正」にもとづき、固定資産税の小規模住宅用地に関する負担軽減措置を2年後には全廃する内容です。

 もう4月から施行されており、議会には事後承認を求める議案ですが、よく調べれてみると、この条例改正により名古屋市では固定資産税が今年度約6億5千万円、2年後には約25億円も増収に、つまり増税になるのです。影響を受けるのは土地の筆数で約66%にも及びます。納税者の約6割の税負担が増えるのです。

 固定資産税総額評価替えにより今年度は前年比、約百億円の減収ですが、条例改正は明らかに負担増です。市民税は市独自で軽減するといきまきながら、どうして固定資産税は国のいうとおり増税するのでしょうか。

 ところが減税日本のみなさんも、議会では固定資産税の引き下げを求めてきた自民党の方も、議案には何も言わずに賛成なのです。おかしいと思わないのでしょうか。市長はどう思っているのでしょうか。

 もう決まったことだからといって、何でも賛成なら議会は要りません。少なくとも賛成ならその理由を当局ではなく、議員一人一人が語るべきではないでしょうか。

 オール与党化現象の一つの現れです。しっかり審議する議員の本分を忘れずにこれからもがんばります。

ミニボートピア 討論は共産党だけ さびしいね 

 名古屋市会5月臨時会の冒頭で、中区栄4丁目13番の小規模場外舟券売り場(ミニボートピア)の設置に賛成・反対の各請願の採択が行われました。採択の前に討論できるのですが、壇上に立ったのは日本共産党の田口一登議員だけ、賛成・反対について他党議員はなぜ市民の前で堂々と議論しないのでしょうか。

 田口議員は、設置にあたっての条件の一つである「地元町内会の同意」について、いまの地元町内会の同意は形式的なものに過ぎない(委任状の全てが賛成票にカウントされた)、町内会の過半数が反対署名に応じていることなどからも地元町内会の同意が得られているとは言えないと語り、住民同士が力をあわせてまちづくりに取り組めるようにするためには、ボートピア設置計画をいったん白紙に戻すことが必要だ、と訴えました。

 採決の結果、75議員中、設置に賛成48、設置に反対14、棄権11、欠席1となりました。
共産党5、減税新政会5はそろって反対、自民党からも4人が反対。棄権したのは減税日本4人、自民2人、民主4人、減税クラブ1人、公明党12人は会派をあげてギャンブル場の設置に賛成。自民・民主・減税は態度が割れました。反対請願の紹介議員19人のうち、共産党は反対の意思表示をしましたが、一人欠席で残りの13人中11人が反対せず棄権という態度にとどまりました。

 ボートピアをめぐっては港区でも地域住民の間に大きなミゾをつくり出した苦い経験があります。しかし地域の振興にはつながりません。地元住民の声をしっかりと受け止めた議決をしたかったのに、残念な結果となりました。しかし、これからも地元の反対運動を様々な形で応援していきたいと思います。

2012年5月15日 (火)

5月19日の公開討論会について

 

5月19日の南京事件討論会について 

                                        2012年5月15日

                       日本共産党名古屋市会議員          山口清明

 5月19日に「南京事件を自由に議論する議員有志の会」が主催する公開討論会には参加しません。

当初、討論会の参加を個人的に打診された時点では、こう着状態にある市長発言問題を動かすきかっけになるかもしれないとの思いから、参加もふくめて検討したい旨を主催者に伝えました。

しかし討論会の概要が明らかになるにつれ、チラシにも「南京大虐殺はあったか?」とあるように、討論会開催の狙いが河村市長発言を擁護するための企画である、と最終的に判断するに至りました。

「南京事件はなかった」との市長発言を撤回しないままで、「南京事件があったかなかったか」のようなテーマでは討論自体を行うべきではなく、少なくとも南京事件の存在を肯定する「政府見解」を踏まえ、市長発言を撤回したうえで、議論することが必要です。主催者の主観的意図はどうであれ、河村市長の発言意図に沿った運営となる可能性が強い討論会には参加できません。

同時に、市会議員はやはり市政とのかかわりにおいて市長発言の問題点をただすのが本来の任務です。私は5月11日の名古屋市会都市活力向上特別委員会でも、河村市長の発言がいかに本市の国際交流の妨げになっているかを明らかにする質疑を行いました。歴史学上の論争から学ぶことは必要ですが、論争に加わることには慎重な姿勢が求められます。

歴史的事実の存在から目をそむけず、日本と中国、名古屋市と南京市との友好交流を発展させるために、市長発言の撤回を実現することをはじめ、議会内外で引き続き努力を重ねる所存です。

2012年5月14日 (月)

港区の防災を語る 医療生協支部総会

 12日、みなと医療生協小碓支部総会に招かれ、「地域から防災を考える」というテーマでお話しさせていただきました。20120512

 住んでいるのがどんな地域なのか? そこにはどんな災害の危険があるのか? 災害に対して「防ぐ」「知らせる」「逃げる」の三つの角度からどんな対策と課題があるのか?

 講演中に、ハザードマップをいくつか紹介しましたが、ほとんど知られていませんでした。そんなもんですよね。あらためて啓発活動の大切さも実感できました。

 医療生協の支部総会あちことであいさつしていますが、戦争も病気もそして災害も予防が大切です、と訴えます。Photo 防災でもいざというとき、逃げることができるように足腰を鍛えてね、と一言付け加えます。

 健康と仲間づくりこそ災害に強いまちづくりのもうひとつの基礎ですね。

2012年5月13日 (日)

コンテナトレーラー横転事故

8日、伊勢湾岸道のトリトンへの登り口、金城埠頭のインターチェンジかららせん状の登りカーブでコンテナトレーラーが横転、コンテナの荷が散らばり道路を塞ぎ、一時通行止めになる事故がありました。

 その後の情報では、どうやらコンテナが車体にロックされていなかったようです。輸入コンテナはコンテナゲートでしっかりチェックすることが港区の死傷事故以来、行われているはずですが、今回はゲートを通過しない国内の貨物を金城から飛島へ輸出のために移動する途中の事故のようです。この状態のコンテナが横転するとは・・・予想していませんでした。

 いまこの事故については情報を集約中です。海上コンテナの安全輸送に関する法律が国会に提出されていますが、審議入りすらしていません。法律制定を急ぐことと、それだけでは足りないかもしれない安全対策の確立に向け、調査を続ける必要が出てきました。

名古屋港を視察調査

 11日、国政予定候補のみなさんと一緒に名古屋港の二つの最新鋭コンテナターミナルを訪ねました。鍋田ふ頭(nuct)と飛島ふ頭南側(tcb)の2カ所です。13日付けの赤旗日刊紙にも様子が紹介されています。新聞記事は防災の角度からの記事になっていますが、それ以外の視点から報告します。

 20120512s_2 鍋田埠頭を運営するNUCT(通称ナクト 名古屋ユナイテッドコンテナターミナル)では高田社長が出迎えてくださり、北地所長がターミナル構内を車で案内してくれました。免震装置が組み込まれた最新鋭のガントリークレーン、一度に20フィートコンテナを二つつかむことができます。古いヤードはコンテナを積む四隅が車の轍のようにえぐられていましたが、最新のヤードではそれを防ぐためにコンクリートが置かれています。中国航路の利用が多いターミナルで、20フィートの小さいコンテナが多かった。鍋田埠頭の第3バースの整備は、私たちも議会で賛成してきました。稼働率が高く活気があるアジア航路を受け入れるターミナルです。

 続いてTCB(飛島コンテナふ頭株式会社)では、自動化、遠隔操作化の現場を見学。ここは水深16メートルの大水深バース、欧州北米の基幹航路用のターミナルです。鍋田から来ると40フィートコンテナがうんと多い。この大水深バースについて日本共産党は一つ目の岸壁整備には賛成しましたが、二つ目の増設には、無駄な大型事業だとして反対しました。当初計画された三つ目のバースは、会社の方からも「慎重に検討」との言葉が出るほどで、必要性は感じられません。二つの岸壁だけでもまだまだフル稼働には程遠い状態、過剰な整備にならないようにしっかりと議会でもチェックが必要だとあらためて実感しました。S

 それにしても風が強かった!

2012年5月10日 (木)

新鮮だった!議会広報のつくりかた 市町村議会議員研修会

 自治体問題研究所主催の第19回市町村議会議員研修会が、日比野の国際会議場で開かれました。

 一日目は、井内尚樹氏と大友詔雄氏の自然エネルギー問題についての講演。大都市でもできることがある、との指摘を正面から受け止めなければいけませんね。

二日目は、芳野政明氏による議会広報の講義、これがなかなか聞けない話で、各地の議会広報を紹介しながらの実践的なお話しでした。名古屋市議会の広報は、詰め込み過ぎ、字ばっかり、と少ないページ数には同情してもらいながらも酷評されました。でもそのとおり、伝える広報から、伝わる広報へともう一頑張り必要です。

 最後の講演は佐藤隆雄氏、震災からの復旧・復興を地域防災計画のこともふくめて熱く語ってくれました。

 S_2 会場のまわりは、なんじゃもんじゃの木が満開の花を咲かせていました。

2012年5月 8日 (火)

軍用機のデモフライトは中止を

 県平和委員会のメンバーらと名古屋港管理組合をたずね、今年10月に予定されている「2012年国際航空宇宙展」における軍用機の展示やデモフライトに対して反対の意思表示を行うよう申し入れました。

 国際航空宇宙展は4年に一回ほど開かれている航空宇宙産業の展示及び商談の場です。モーターショーの航空機版といったところでしょうか。

 しかしこの分野は民需だけでなく軍需が幅を利かせている分野でもあります。軍用機の展示や売り込みの場ともなっており、黙って見過ごすわけにはいきません。

 名古屋港内でのデモフライト、特に飛行艇の離着水などは通常の港湾の利用にも支障をきたすので、ぜひ反対の意思表示を、と申し入れました。

 

2012年5月 7日 (月)

子どもの日に、原発稼働ゼロ!

 5月5日、北海道の泊原発が稼働停止、ついに50基ある日本の原発全ての運転が停止されました。原発ゼロの日本をめざす多くの人々の思いが大きな圧力になりました。

 原発がなくとも夏の電力ピークを乗り切れるとわかれば反原発の運動に勢いがつく、それを恐れる財界、原発利益共同体が民主党野田政権に圧力をかけ、安全性の確認もそそこそこに大飯原発の再稼働に突き進んでいます。電力不足の脅しに屈するわけにはいきません。

 連休明けの7日朝、金山駅前で朝宣伝。原発稼働ゼロの話題が中心の宣伝です。

 4月28日には脱原発をめざす首長会議が64市区町村長の賛同で結成されました。なんと河村たかし名古屋市長も賛同者として名を連ねています。市長の本気度を確かめながら、名古屋でも脱原発の運動を広げていきたいと思います。20120507_s

2012年5月 2日 (水)

メーデー

 やっぱりメーデーは5月によるからメーデーですよね。1日、新緑の白川公園では第83回愛知県中央メーデーが開かれ4千人が参加、集会後、栄周辺をデモ行進しました。

 会場前では開場前に、日本共産党として宣伝活動、かわえ比例予定候補を先頭に参加者にあいさつしながら宣伝です。党市議団も参加しました。

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大阪の橋下市長の「異質」さを痛感 党大阪市議団を訪問

 4月27日、私と田口議員、事務局員2名の4人で大阪を訪ねました。

 午前中は、大阪市役所の担当者から「大阪市エネルギービジョン」「エネルギー戦略会議(大阪府市統合本部の下に置かれている)」について201204272340s レクチャーを受けました。脱原発と再生可能エネルギーの普及などの取り組みを学びました。

 午後は大阪市議団の北山良三団長、井上ひろし政調会長らと懇談です。

201204272344s_2

 私からは、①橋下市長の「異質」さとは、②大阪都構想の狙いと実情は、③敬老パス攻撃など市政改革プロジェクトチームの動きについて、④反橋下で市長選を闘った人たちや他党派の動向、についてうかがいたいと述べ、名古屋市長と似ているところ、異質なところはどこかな、と思いながら話を聞ききました。

 北山団長は、話し始めればいくらでも・・・という雰囲気でした。職員攻撃のひどさが異質性を象徴しているとのこと。

 市長就任の当日に6人もの局長を総務局付に降格し、研修センター送りにした。市長選の対立候補を応援していた局長を事前に調べ上げて「見せしめ」にしたようです。この人事はいまもそのまま、あの野村特別顧問からさえ「見せしめ人事」は4月1日付けで止めたらどうかと忠告されても聞かないそうです。

 思想調査の恐ろしさ。黙秘権すら認めず、いまも市長直結のメールや目安箱で、職員に密告を奨励しています。しかし、そういうことを原則オープンの姿勢で、堂々と問題発言をくりかえし、さもそれが当然のような雰囲気がマスコミもふくめてつくられているようです。

 大阪市会は定数86です。維新の会33、公明19.自民17、みらい(民主)9、共8 維新の会だけでは過半数取れず、市長選でだんまり決め込んだ公明が、小選挙区で維新が候補を立てない代わりに、市議会での協力を約束、それで過半数を抑えたといいます。

 そんな公明の支持者にも、敬老パスの攻撃など市政改革プロジェクトチームの補助金カットの方針が発表されたことで、こんなはずではなかった、あんな奴と組むのか、と批判が殺到しているとも。都構想の具体化に賛成してきた公明はじめ、この痛むを伴う「改革」提案に、維新の会をふくむ各党の支持基盤が動揺しています。

 60人の特別顧問や参与を任命するブレーン政治、顧問や参与の命令は市長の命令と心得よ、と逆らうことを一切認めない、交通局長には大手私鉄の副社長を任命し財界直結で民営化を推進、市の財産の処分には異常に熱心です。

 結一まともなメンバーで構成されているのが環境対策のプロジェクトチーム。ここは対関西電力では反原発の姿勢を鮮明に打ち出していますが、市長本人の脱原発はポーズですね、世論の動向には敏感ですが、財界との関係が最優先という姿勢が基本です。

 改革派のイメージで売り込んできた橋下市長ですが、敬老パス攻撃など市政「改革」が具体的になるにつれ、市民からの反撃の条件が広がっていきます。それをマスコミを上手につかってごまかす(河村市長もそうでしたね)。

 市民の要求運動だけでは足りない、市長の危険な本質を見抜くことが欠かせません。たいへん勉強になった懇談でした。 Cimg2366s

  

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