市立病院と地域医療を考える
26日、愛知県社会保障推進協議会のよびかけで、名古屋市立病院と地域医療を守るために取り組んでいる住民運動の交流・懇談会が労働会館内で開かれました。
緑市民病院、城西病院、守山市民病院の各守る会の方々と社保協、民医連、保険医協会、医療労組のみなさん、そして党市議団からは私というメンバーです。
私からはレジュメもない雑駁な報告で申し訳なかったのですが、この間の議会論戦(西部医療センターの有料個室問題はあらためて衝撃をもって受け止められました!)と住民運動の課題についての私見を述べさせていただきました。
この機会を逆手に取り、医療への住民参加を進めるチャンスにしよう、というのが私の問題意識なのですが、どこまでこの問題意識が共有できたかはわかりません。敗北主義、民営化容認論のように感じられた方もいらっしゃったかも知れません。
しかし、城西病院の地域でがんばってきた太田さんや緑市民病院について積極的に行動してきた中島さんなどの経験をうかがっていると、地域の医療水準、病院運営の水準は住民の運動が決定的だという点にあらためて確信が持てました。とくに住民の医療要求をまとめるとともに、粘り強く開業医や医師会との共同を広げることに執念を燃やして取り組んできたことが市直営でなくなったあとも地域医療を守る大きな力になっています。ここからしっかりと学ぶべきです。
相手に要求を鋭く突きつける、というよりも、大きな輪で相手を包囲することを、病院を攻撃するのではなく、支え育てる運動こそが求められているのです。共感を広げる運動になってこそ勝利できます。
守山をふくめて運動はこれからが正念場です。粘り強く、しなやかにがんばりましょう。
緑市民病院では6月21日に指定管理者のもとで初めての住民患者参加の病院運営協議会が開催されます。よいものになるよう見守りたいものです。