ようやく ここまで来た 日系ブラジル女性が区政協力委員に
新年度が始まりました。東海学区の区政協力員に、初めて日系ブラジル人の方が就任しました。九番団地に居住する女性です。先日、学区連絡協議会終了後に少しだけお話を聞きました。
日本に来て十数年になる彼女は、ポルトガル語と日本語の通訳がかなりの程度、できる方です。毎週土曜日に開かれる日本語教室の手伝いも長年やっています。通訳&付き添いとして忙しく活動しており、区役所や銀行にも一緒に出かけます。
とくに多いのは医療機関への付き添い兼通訳です。あっちこっちの病院へ行くのが忙しいとのことでした。私が協立病院で働いていたことを伝えると、ニコッと笑ってくれ緊張がほぐれます。協立総合病院が頼りにされていることが実感されました。
そんな彼女は、ブラジル人には、日本で仲良くやっていけるよう日本のルール、ごみの出し方のルールをきちんと伝えたい、とのこと。またブラジルはほとんど地震が起きない国なので、日本で地震を経験して本当に怖かったそうです。地域の防災についてもしっかり考えたいとも話してくれました。
ようやくここまで来たか、私の率直な感想です。定住外国人の問題については、教育問題の取り組みが先行してきましたが、共に暮らす住民として問題をとらえることが必要な時代になってきています。
東海小学校の入学式で、長年、九番団地の日本語教室などに尽力されてきた名古屋大学名誉教授の今津孝次郎先生とお話をする機会がありました。私が、ようやく名古屋市も多分化共生の行動計画をつくりました、というと先生は、所管はどこですか? 市長室の国際協力課だと思いましたが、と答えると、それではまだまだですね、ときびしいお言葉。私は、市民経済局が所管するようにならないといけませんね、と言うと、そういうことですね、お客様ではなくて定住している市民として把握することが必要です、とのことでした。
初めて区政協力委員に日系ブラジル人が就任したことで、先生の言ってた意味が具体的に少しわかったような気がします。
この課題も港区の議員として、粘り強くとりあげていきたいと思います。
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